文化財修復
2022/05/01更新
阿弥陀堂修復情報 宮殿修復vol.4「修復した宮殿の組み立て」
修復した宮殿の組み立て(2022年1月~2022年2月 実施)
各部材の修理を終え、宮殿の組み立てを行います。
組立前には工房にて各部材に錺金具を取り付け、堂内では須弥壇の周りに足場を設置します。
須弥壇
の上に礼盤を置き、
束柱
、彫刻板、丸柱を取り付けます。柱と柱の間には
向板
をはめ込み、
虹梁
※1や
頭貫
※2などを取り付けて宮殿の胴部分を固定します。固定した胴の上に屋根の
升組
※3をのせ、慎重に屋根本体を升組の上にのせます。最後に
木鼻
等の彫刻を取り付けたら宮殿の修復が完了となります。
※1 虹梁:柱の上に水平に渡した部材の一種で、そりがあり、屋根の荷重を支えます。
※2 頭貫:柱の一番上に用いられる柱と柱をつなぐ横木のことです。
※3 升組:柱の上などにあり、軒部分を支えます。

柱・向板取付作業の様子

虹梁取付作業の様子

屋根搬入作業の様子

屋根取付作業の様子

木鼻取付作業の様子

修復後