文化財修復
2022/05/01更新
阿弥陀堂修復情報 巻障子「巻障子は何枚あるでしょう?」
巻障子は何枚あるでしょう?(2019年7月~2021年2月 実施)
内陣と外陣の境にある巻障子は、すべて取り外して修理いたしました。
巻障子の修理工程は、まず内陣側と外陣側の2面ある格子を、格子だけの内陣側と、框と格子が組み合わさっている外陣側に分解し、続いて古い漆と金箔を掻き落とし、さらに下地部分を平滑にします。その後、框と格子に漆を塗り重ね、框部分は光沢のある漆面に仕上げるために 蝋色作業 ※を行い、格子部分には金箔を押して仕上げます。最後に、分解していた格子と框を元通りに組み合わせて修理完了となります。
※蝋色作業:漆を塗った表面に残る凹凸を 研磨して無くし、更にツヤを出す工程のことです。
漆塗作業
箔押し作業

障子紙張付作業(糊付け)
障子紙張付作業 (障子紙張付)

巻障子の仕組み (グレー部分は障子紙)
修理後
答え 34枚